カリフォルニア州知事選の動向
さて、カリフォルニア州の知事選だが、今年始めまでは絶対再選は無理と噂されていたシュワルツェネガー知事が不死鳥のように甦り、再選を果たすだろうと見られている。なぜかというと。
まず彼は、映画スターとして知名度があり、だからあらゆるテレビ番組にアクセスできる特権を持つ為、他の候補者に比べて数倍のアドバンテージがある。
民主党の候補者であるフィル・アンジェリーデス氏が、人は良さそうだがあまりカリスマ的でないことも原因だ。これは州の民主党有力者達のせいでもある。予備選でアンジェリーデス氏に対抗して出馬していたスティーブ・ウェストリー氏は、一般州民の間では、アンジェリーデス氏よりよっぽど人気があり、もし民主党の候補者になれば、シュワルツェネガー氏にとって手強い相手となるはずだった。ところが州の民主党有力者達は、仲間であるアンジェリーデス氏を党の候補者にする為に、ウェストリー氏を猛攻撃し、予備選で落選させることに見事に成功したのだった。
またシュワルツェネガー知事は、地球温暖化現象への対策や環境保護に関して積極的に取り組んでいる、というメッセージを州民に伝達することに成功した。カリフォルニアの州民は、結構地球温暖化現象や環境汚染を気にする人達なのである。まず知事は、イギリスのブレア首相を招いて、地球温暖化現象を抑える為の技術開発を、イギリスとカリフォルニアで相互協力して行うことにした。この時の記者会見は派手に行われた。(ちなみに、「イギリスとアメリカ」ではそのようなことが無理なのだ。ブッシュ大統領がそういうことに無関心なので。)また、地球温暖化を抑える目的でカリフォルニア州議会が通した州案に署名する時も、メディアに大々的に報道させ、州民にアピールした。法案を作ったのは州議会なのだが、知事がお株を奪った感じだ。
環境保護は、どちらかといえば民主党の政策分野である。シュワルツェネガー知事は、妻のマリア・シュライバー氏がケネディ元大統領一家の出身であることから、彼女、そして彼女の連れて来たアドバイザー達から、環境保護政策を執り入れるよううまく助言されていると思われる。