昨日、アメリカ中の都市で対イラク戦争に反対するプロテストが行われた。サンフランシスコでももちろん行われたが、そのプロテストでは、参加者たちが、戦禍に遭い死んでしまう人々を演じた。普通なら、戦争の残酷さを醸し出してここでおしまい、となるところだが、さすがサンフランシスコは違う。ここからが面白い。どうぞビデオをご覧あれ。
しかし、避難命令のことも知らずに、燃えている地帯に置き去りにされた人たちもいる。メキシコから来ている労働者たちである。(彼らについては、是非このビデオをご覧いただきたい。)
彼らの中には焼死した人もいれば、火傷を負った人もいる。また、例え無事であったとしても、住居、衣服、その他の所持品を全て火事で失った人もいる。でも、上記のサンディエゴ住民のように、避難場所に行って介抱を受けることもできない。
サンディエゴの移民の権利を擁護する団体などが、火災に遭ったメキシコ人労働者達を助ける活動を開始している。もし南カリフォルニアにお住まいで、彼らを助けてあげたいと思われる方は、サンディエゴのChicano Parkの差し入れ受付場所で、衣類や食物などを差し入れることができる。また、南カリフォルニアではないが、アメリカにお住まいで、何かしてあげたい、と思われる方は、献金することができる。詳しいことは、下をご覧ください。
大災害が起こる度に、右派・保守派の人々のコメントに驚かされる。
2005年に東南アジアで地震・津波の大災害が起こった時、「東南アジア人はキリスト教徒でないから、神が罰したのだ。」という発言が聞かれた。
続いてルイジアナ州のニューオーリンズ及びその周囲をハリケーン・カトリーナが襲った時は、とある共和党連邦議員が次のように言った。「これは神の思し召しだ。あのいまいましい公共住宅(低所得層の住民の為の住宅)を一掃してくれた。」
そして今回の南カリフォルニアの火事。「ゲイに寛容でリベラルで反アメリカ主義のカリフォルニア人を、神が罰した。」などという発言が聞かれる。
こういった発言は、幼稚で、非科学的で、しかも災害に遭い苦しんでいる人々を思いやる気持ちの欠片もないことを示しており、気分が悪くなる。
おかしいのは、発言者達はカリフォルニアのことをちっとも分かってはいない、ということだ。確かに、被災地の一つ、ロサンゼルス郊外のマリブは、リベラルな地域である。
しかし、もう一つの被災地、サンディエゴ郡は、カリフォルニアでは右派・保守派地帯として名を馳せているのだ。だからこそ、サンディエゴ郡には郡消防署がないのだ!右派・保守派は公共の福祉に税金を使いたくないからだ。サンディエゴ郡は、カリフォルニアの数ある郡の中で、消防署を持たないただ一つの郡なのだ。乾燥した気候のせいで、火事の危険性が高いというのに、だ。サンディエゴ市は消防署を持っているが、当然サンディエゴ市の消防署だけでは人材不足で、郡中に広がっている火事に対処できなかったので、北カリフォルニアに応援を頼み、消防士を派遣してもらわなければならなかったのだ。もし郡消防署があり、早い内に出動していれば、もしかしたら状況は違っていたかもしれない。
無知な右翼達、「リベラルな」カリフォルニアを中傷する機会を待ち受けていたのだろうが、事実をよく確認してから口を開いた方が良い。
Update: 沢山の住民の方々が差し入れをしたお陰で、必要な物はもう充分に集まったそうです。
サンディエゴ郡の避難区域に入っていない地域にお住まいで、避難されていらっしゃる方々の為に何かできることはないか、と思われている方は、是非差し入れをしてあげてください。Qualcomm Stadium 及び Del Mar Fairgrounds などの避難場所、またChicano Park にて、差し入れの受付をしています。以下の物が特に必要のようです:
- blankets
- sleeping bags
- tents
- water
- non-perishable food
空気が非常に悪くなっているので、ホームレスの方を見つけられたら、近くの開いているお店でマスクとお水(と食物、もし可能であれば)を調達して、ホームレスの方に渡してあげてください。
ブラックウォーター社については前に書いたことがあるが、その傭兵たちが、イラクにて善良な市民の犠牲者を大量に出している(本人たちによれば正当防衛らしいが)為に、ただ今渦中にある。そのブラックウォーター社をかばい続ける国務省。イラクの副大統領のボディーガードを、つい酔っ払って殺してしまったブラックウォーター傭兵を、ブラックウォータ-社と共謀してイラクからこっそり逃がしてやるなど、まるで殺人事件隠蔽・証拠隠滅の共犯者のようなことをやっていることが判明して、国務省のイメージがすこぶる悪くなっている。
そのイメージ転換を図りたかったのか、国務省がブログを始めた。早速市民からのコメントが沢山寄せられたが、大半がこのブログまたは国務省に対する辛らつな批判、皮肉ばかりだ。国務省の投稿を読むより、コメント欄を読む方が面白い。コメントがいくつか抜粋されたものがこちらにあるので、是非読んで楽しんでいただきたい。(英語の分かる方にしか分かっていただけないのが大変残念だ。)
どうも国務省は、イギリスの外相に就任したばかりのデイビッド・ミリバンド氏のブログにヒントを得て、ブログを始めたらしい。しかしミリバンド外相のブログは、国務省のと違って、市民との真剣な対話に成功している。ミリバンド氏が外交に関する自分の意見やビジョンを明確に述べ、それに対しイギリスの市民も率直に意見をコメント欄に書いている。一方、国務省のブログは、市民に圧倒的に馬鹿にされてしまっている、というのが、なんとも悲しい。