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サンディエゴ市の共和党市長、ジェリー・サンダース氏が、同性結婚の合法化を支持する決意を発表した!
共和党市長がこのようなことをするとはあまりに意外なので、全国ニュースになった。どうも、市長の娘さんがレズビアンで、彼女と話し合った結果、市長はこの結論に至ったのだそうだ。記者会見でこの決意を発表した時、市長は泣いていた。今まで共和党政治家として反ゲイ・レズビアンの立場をとってきた市長が、娘さんによってやっと目を開かれた、ということだろう。
実は、サンフランシスコ市が同性結婚の合法化を求めてカリフォルニア州を訴えた訴訟が、近日中に州最高裁判所に到達することになっている。州最高裁の審理に向けて、ロサンゼルス市を始めとする数多くの市が、サンフランシスコ市を支持する、つまり同性結婚合法化を支持する意見書を州最高裁に提出した。
ゲイ・レズビアンの人口が多いサンディエゴ市においても、同性結婚合法化支持の意見書を州最高裁に提出する決議案を、市議会が可決した。
サンダース市長は、拒否権を行使してこの決議を阻止すると主張した。しかし翌日になって、市長は意見を180度変え、この決議を支持すると発表したわけだ。
市内の共和党有権者達は結構頭に来ているようだが、沢山の市民がサンダース市長を賞賛している。
SD Mayor Supports Suit for Gay Marriage, Los Angeles Times, September 20, 2007
ニュージャージー州最高裁判所が、結婚を男女間に限らせている州の婚姻法は、州の憲法違反であると判決を下した。現存の婚姻法では、同性カップルの婚姻が認められていないが為に、夫婦に付与されるあらゆる法的権利(自分の医療保険に被保険者として配偶者を加入させる、病院で重体の配偶者に付き添う、などの権利)が同性カップルには与えられない。よってこの婚姻法は、州憲法の「平等な法の保護を州民全てに保障する」条項に違反しているという判決だ。
しかし州最高裁は、同性結婚を認めよ、とまでは言わず、夫婦と同じ権利を同性カップルに与える法的枠組みを作るよう、州議会に命令した。つまり、同性カップルに夫婦と平等な権利を保障さえすれば、その法的枠組みが、同性結婚の認可であろうと、シビル・ユニオンやドメスティック・パートナーのような制度の新設であろうと、それは州議会の判断に委ねる。ということだ。これは、ネブラスカ州憲法の同性結婚禁止改正条項は合衆国憲法違反であるとした連邦地裁の判決に似ている。
New Jersey Court Backs Rights for Same-Sex Couples, New York Times, October 25, 2006
以前ニューヨーク州の下級裁判所が、同性間の結婚を禁じた州法は州憲法違反であると判決を下したことを書いたが、昨日カリフォルニア州の下級裁判所も同様の判決を下した。同性結婚合法化に反対する団体は上告するつもりだが、まずはゲイ・レズビアンの人々と、彼らの権利を守る為に戦っているサンフランシスコのギャビン・ニューサム市長の勝利だ。
カリフォルニア州の婚姻法も、他州の婚姻法と同じように「結婚は男女間に存在する契約」であると定めている。同性カップル達とニューサム市長が、この婚姻法を無効にしてもらうべく訴訟を起こしたのだ。
クレイマー裁判官は、自分の選んだ相手と結婚する権利は、州民全てが持つ基本的権利であると断言。この権利を同性カップルから奪う婚姻法は、州憲法の「法の平等な保護を州民に保障する条項」に違反していると判決を下した。
被告のカリフォルニア州及び同性結婚合法化反対派は、結婚を男女間に限らせる婚姻法を施行することにより、州は結婚の伝統を維持しているのだ、と主張した。しかし裁判官はこの主張を却下。「1948年、異人種間の結婚を禁止した婚姻法を正当化する為に州が使った言い訳も、『結婚の伝統を守る為』だった。」と述べた。(異人種間結婚を禁じた婚姻法は、違憲であるとして、1948年に州最高裁から無効にされた。)
同性結婚反対派はまた、婚姻法は子供を作るという結婚本来の目的を保持する役目も果たしている、とも主張。クレイマー裁判官はこの理論も退けた。「人は子供を作る為に結婚するのではない。」
この同性結婚を巡る戦いは州最高裁までもつれこむだろう。成り行きを見守っていきたい。
Court Invalidates California's Same-Sex Marriage Ban
San Francisco Chronicle, Mar. 14, 2005
コロラド州最高裁判所が、殺人犯の死刑判決を覆した。この死刑判決は、陪審員達が聖書に頼った結果出した結論であることが発覚したからだ。
数年前、殺人を犯した男性が裁判に掛けられた時、この男性に死刑を与えるべきかどうかを審議中だった陪審員達は、聖書に決断の導きを求めた。そして、聖書の「目には目を。歯には歯を。」という一節を読んだ後、陪審員達は死刑判決を下した。
裁判中に提示された証拠及び法律以外のものを考慮に入れて決断を下さないよう厳しく指示されていたのにも関わらず、だ。
州最高裁は、陪審員達のとった行動が不適切として、彼らの下した死刑判決を無効にしたのであった。
State Justices Overturn Killer's Death Sentence
Rocky Mountain News, Mar. 29, 2005
Man Can Sue for Distress over Surprise Pregnancy, But Sperm Hers to Keep
Associated Press, Feb. 24, 2005
以 前交際していた女性が、男性に知らせずに彼の精子を使って妊娠していたことに関し、イリノイ州の上級裁判所は、「男性は精神的苦痛を与えられたとして女性 を訴えることができる」と判決を下した。しかし、「精子を盗み取った、として彼女を訴えることはできない。一旦彼女に届いた精子は彼女のものだからだ。」
原 告リチャード・フィリップスさんと被告シャロン・アイアンズさんは二人とも医者である。6年前、二人は交際をしていた。ある日、二人がオーラル・セックス を行った後、アイアンズさんはフィリップスさんに内緒で彼の精子を保管した。そしてその精子を使って妊娠した。フィリップスさんがそのことを知ったのは、 それから2年後。子供の認知を求めてアイアンズさんに訴えられた時だ。DNA鑑定でフィリップスさんが子供の父親であることが証明された。彼は養育費 800ドルを毎月アイアンズさんに支払うように裁判所から命令された。
フィリップスさんは、窃盗及び詐欺(彼の精子を騙し取ったこと)、そして彼に精神的苦痛を与えたこと、を理由にアイアンズさんに対し訴訟を起こした。下級裁判所はフィリップスさんの訴えを退け、彼は上告。
上 級裁判所は、確かにアイアンズさんの行為は欺瞞的だったと認めた。「普通の人間なら、オーラルセックスが妊娠という結果をもたらすとは予想だにしない。そ のオーラルセックスを行って得た精子を使い妊娠するのは、通常では考えられないやり方であり、(フィリップスさんにとって)大変な状況を生み出した。」 よって、精神的苦痛を与えられたとする彼の訴えはそのまま続行されるべき、と判決を下したのだ。
しかし同裁判所も、窃盗と詐欺に関しては フィリップス氏の訴えを退けた。アイアンズさんは、フィリップスさんの精子を騙し取ったのではない、とする下級裁判所の判決に同意したのだ。「(オーラル セックスにより)精子が女性に届いた時、その精子の所有権利は贈与者(男性)から受贈者(女性)に譲渡されたのである。その精子を後で男性に返却するなど という契約を、両者間で交わした わけでもない。よってその精子は女性への完全な贈与品とみなされる。」
Learn English, Judge Tells Moms
Los Angeles Times, Feb. 14, 2005
州で義務付けられている子供の予防接種を怠ったことなどで、政府の児童福祉局に通報された母親に関する聴聞会で、テネシー州地裁のテイタム裁判官は、このメキシコ出身の若い母親に命令した。「英語を習え。」
テ イタム裁判官がこのような命令を下したのは初めてではない。つい最近にも、子供の世話を怠っていると容疑を掛けられたメキシコ出身の母親に、「6ヵ月後の 聴聞会までに、小学校4年生くらいのレベルの英語がしゃべれるようになっておくこと。それができなければ、あなたの親権を絶つ手続きを開始する。」と言っ たのだ。
テイタム裁判官の命令は、地元テネシー州の街レバノンで賞賛された。レバノンは人口2万人ほどの小さな街。この街ではかつて、外 国語はおろか、外国語なまりの英語が聞かれることもあまりなかった。しかし今日レバノンの農場及び工場は、1200人ほどの外国生まれの労働者を雇用して いる。その大部分の人々がメキシコ出身であり、そのうち400人が、メキシコ原住民語のメキシテコという言語を話す。彼らのような原住民は、祖国で貧困に 窮乏しており、基本的な教育も受けられず、メキシコの公用語であるスペイン語さえも話すことはできない。
レバノンでアンティーク・ショッ プを経営するウィリアムス氏は言う。「この店のドアを開けて入ってきて英語を話さない人には、何も売れないね。すまないがね。この国にいたいんだったら、 英語の授業を受けてくれ。」「この国に住むんだったら、英語をしゃべる義務があるんじゃないのか。」と、保険代理店を営むブライト氏。「もし私がメキシコ に住んでいたら、ヒスパニックを習得するよう努力しただろう。」(ちなみに、ヒスパニックという言語は世界中どこにも存在しない。恐らくブライトさん、メ キシコの公用語であるスペイン語のことを言っているつもりなのだろうが、スペイン語は英語でSpanish(スパニッシュ)だ。ブライトさん自身が英語を もう少し勉強した方がよさそうだ。)
しかし、移民の権利を保護する市民団体や法律専門家は、テイタム裁判官の命令は間違っていると指摘す る。アメリカ市民自由権連合の弁護士達は、「テイタム裁判官の命令は差別的で憲法に反している」と言う。また、バンダービルト大学法律学校のブルックス教 授は、「本来裁判官の命令は、児童への虐待や放置に直接関連する親の行為について触れるものだが、英語を話す能力の欠乏は、虐待や放置に関連する親の行 為、とはみなされない。」また同教授によれば、州最高裁は既に、自分の子供を育てる権利は州民としての基本的な権利である、と判決を下しており、英語を話 せないという理由で親権を奪うことはできないはずだ。
6ヵ月後の聴聞会までに小学校4年生レベルの英語をしゃべるようになれ、と命令され た女性の弁護士であるゴンザレス氏は言う。「私のクライエントは恐らく、小学校6年生レベルの教育も受けていない。上等の教育を受けたテイタム裁判官で も、4年生レベルのスペイン語を6ヶ月で習得するのは無理なはず。裁判官は彼女に実行不可能な命令を下したのだ。」
Judge Rules Test-Tube Embryo is a Person
Associated Press, Feb. 9, 2005
シカゴの人工授精クリニックにて誤って捨てられた受精卵は人間である。よって、この受精卵の持ち主であった夫婦は、クリニックを相手取って過失致死の訴訟を起こすことができる。 シカゴ地裁は断言した。
「胎児になる前でも、人間だ。母親の胎内にいおうといまいと関係ない。この受精卵の持ち主である夫婦は、自分の子供が殺された両親と同様の償いを要求することができる。」 ローレンス裁判官は述べた。
「なんて危険で恐ろしい判決だ。」 ノースウェスタン大学で法律学を教えるロバート教授は言う。 一方で、人口中絶を違法にしたい活動家達はこの判決を賞賛する。
しかしながら、「もしこの判決がまかり通れば、生殖に関する実験を行う医学者がいなくなる。 この判決は上級裁判所でくつがえされるだろう。」 とアメリカ市民自由権連合のコーネル弁護士が語る通り、関係者のほとんどはこの判決に先はないと見ている。
アメリカではどの州も「結婚は男女間のみに存在する」という趣旨の婚姻法を持つ。 ニューヨーク州も例外ではない。 ところがこのほど、このような婚姻法は、州民全てに正当な法の手続きを保障する州憲法の条項に違反する為、無効にすべきであると、同州マンハッタンの地裁が判決を下したのだ。
「連邦最高裁が、異人種間の結婚を禁じた州法は国の憲法違反である、と断言したのはつい40年ほど前。 同様に、今我々は同性間の結婚を禁じる州法は憲法違反である、と断言しなければならない。」 コーハン裁判官は述べた。
マ サチューセッツ州では既に、結婚は男女間のみに存在すると定めた婚姻法は、州憲法違反として州最高裁より無効にされている。 カリフォルニア州でも、ゲイ 人口の多いサンフランシスコの市長が同様の婚姻法を無効にしてもらうべく訴訟を起こしている。 マサチューセッツに続き、ニューヨーク、カリフォルニア両 州において同性間の結婚が合法化されるかもしれない。
ところが一方で、キリスト教右派系が圧倒的有利を誇る南部の各州では、同性結婚を禁 じる州法が州憲法に違反するという判決を防ぐ為に、同性結婚禁止条項を改めて州憲法に加えようとする動きが出てきている。 しかもそういったキリスト教右 派に支えられて再選したブッシュ大統領も、同性結婚禁止の改正条項を国の憲法に組み入れたい、と公言している。 同性結婚合法化に向けては、二、三の州に おける前進とは対照的に、アメリカ全体ではバックペダルを踏んでいる状態だ。